日本の社会福祉についてお話しします。社会福祉とは、困っている人たちを助けるための仕組みやサービスのことです。1987年に、社会福祉士や介護福祉士という専門家を育てるための国家資格ができました。これによって、全国に専門家を育てる学校がたくさんできました。
2000年には、高齢者のための介護保険制度が始まりました。これは、高齢者が必要なサポートを受けられるようにするための制度です。これらの取り組みは、一見すると日本の社会福祉が他の先進国と同じくらい進んでいるように見えます。
でも、実際には問題もたくさんあります。学校でのいじめや、子どもへの虐待、介護の現場での虐待や悲しい事件が報道されています。また、日雇い労働者やホームレスの人たちへの支援も十分ではありません。毎年、3万人もの人が自ら命を絶ってしまうという現実もあります。さらに、貧困や格差の問題も深刻で、社会福祉施設で働く人たちの給料が低く、過重労働になっていることもあります。
このように、社会福祉の現場では、たくさんの課題が山積みです。専門家を育てる学校も、定員が足りないために閉鎖されることが増えています。これらの問題を解決するためには、もっと多くの人が社会福祉に関心を持ち、協力していくことが大切です。
